井上 哲男TETSUO INOUE
自己紹介
東京都(中野区)出身です。1977年に任官後、福岡を振り出しに、新潟、東京、高松、奈良、札幌などの各地で勤務し、民事事件を中心に担当してまいりました。裁判実務のほかには、司法研修所教官(民事裁判)や国税庁への出向(国税不服審判所長)等の経験があります。裁判官退官後は、日本大学法科大学院で教鞭を執っておりましたが、2025年4月より当事務所に参加することとなりました。
これまでほぼ半世紀にわたり法律にかかわる仕事をしてまいりましたが、この間の社会の変化には著しいものがあり、近時ではIT化の推進や生成AIの普及が法曹界にも大きな影響を与えています。このような状況の中、法曹としての原点に立ち帰り、これまで培った法律知識や実務経験を活かし、微力ながらもできる限りの社会貢献をしていきたいと思う次第であります。
いろいろな世代の弁護士・事務所スタッフとともに切磋琢磨し、協力しながら、チーム力を発揮して、良質な法的サービスを提供してまいりたいと考えております。
主な経歴
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東京大学法学部卒業
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裁判官任官(29期)
福岡地方裁判所判事補
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判事補米国特別留学研究員(ノートルデイムロースクール)(~1980)
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新潟家地裁判事補
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最高裁判所事務総局家庭局付
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高松地家裁判事補
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東京地裁判事
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奈良地家裁判事
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司法研修所教官(民事裁判)
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東京高裁判事
東京地裁判事(部総括)
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国税不服審判所長
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東京高裁判事
札幌家裁所長
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札幌高裁判事(部総括)
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さいたま家裁所長
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裁判官退官
日本大学大学院法務研究科教授(~2020)
同客員教授(~2025)
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司法試験考査委員(民事訴訟法)(~2018)
株式会社メディア工房社外監査役(~2024)
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司法試験予備試験考査委員(民事実務)(~2025)
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東京弁護士会登録
スプリング法律事務所参加
日本法律家協会会員、日本民事訴訟法協会会員
著書・論文
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判決主文の目的と性質(事例と解説民事裁判の主文(補訂版)新日本法規)
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養子縁組の目的と縁組意思-いわゆる「節税養子」について初めて判断を示した最高裁判所平成29年1月31日第三小法廷判決を手掛かりとして-(判例秘書ジャーナル)
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可分債権と遺産分割 最高裁判所平成28年12月19日決定が意味するもの(判例秘書ジャーナル)
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医療過誤訴訟の証明責任・要件事実(実務民事訴訟講座第3期・5巻 日本評論社)
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主張責任・立証責任(民事証拠法大系第1巻総論1青林書院)
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人事訴訟と要件事実(民事要件事実講座2巻総論Ⅱ青林書院)
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所有の意思と他主占有事情(自由と正義51巻5号)
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「争点整理」とは何をやればよいのか-その具体的方法と記録化について(判例タイムズ808号)
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家事審判法24条事件(夫婦・親子215題 判例タイムズ747号)
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乙類審判事件における職権探知と適正手続の運用(講座・実務家事審判法1巻日本評論社)
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遺産分割における内縁配偶者の地位(遺産分割・遺言215題判例タイムズ688号)
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廃除原因としての「著しい非行」(家族法判例百選 別冊ジュリスト199号)
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補導委託をめぐる法律上の問題に関する一考察(家裁月報35巻9号)
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計画審理の運用について・共著(判例タイムズ社)
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アメリカにおける民事訴訟の運営・共著(司法研究報告書46輯1号 司法研修所)