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次世代EDINETの稼働開始について

弁護士小野 顕

金融庁は、平成25年9月17日午前8時30分、有価証券報告書等の金融商品取引法に基づく開示書類の電子開示システム、EDINETの次世代版(「次世代EDINET」)の稼働を開始しました。次世代EDINETのURL及び金融庁からのリリース内容は以下のとおりであり、画面構成のみからも、大きくシステムが変更されていることが理解されます。

次世代EDINETのURL

閲覧用:http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

提出用:http://submit.edinet-fsa.go.jp/

金融庁リリースURL

http://www.fsa.go.jp/search/20130917.html

この次世代EDINETの構築は、「有価証券報告書等に関する業務の業務・システム最適化計画」

http://www.fsa.go.jp/common/about/gj-suisin/20060421/03_0.pdf

の一環として行われたものであり、その目的は、

1.国際水準を踏まえたXBRLの対象範囲の拡大

2.投資家向けの検索・分析機能の向上

3.システム運用経費の削減

4.事業継続に係る機能の向上

であるとされています。上記2.の例として、一つの会社の複数期の開示書類や複数の会社の同じ期の開示書類などをまとめて閲覧比較できる機能、「書類比較」なども新たに導入されております。

開示書類等提出者向け及び利用者向けの各種操作ガイドが、上記の金融庁リリースにおいて掲載されており、また、変更点に関する情報が、以下資料において整理されています。各財務局によって本年4月以降説明会が実施されてきたところであり、ご業務ないしはご専門により既に詳細をご理解済みの方も多いかとは存じますが、必要に応じてご確認下さい。

「現行EDINETから次世代EDINETへの主な変更点」

http://www.fsa.go.jp/search/20130218/01.pdf

同正誤表

http://www.fsa.go.jp/search/20130218/02.pdf

日本の証券市場への評価の向上、ひいては日本経済の更なる活性化につながることを期待したいところです。